OSJ2024 お楽しみ企画 ミニシンポジウム
鳥や生きものたちの多様性と耕作放棄の
「多面的」な関係を解きほぐす
企画:藤田 剛 (大会会長, 東大・農), 片山直樹 (大会実行委員, 農研機構)
9月15日(日)9:00−10:00
口頭発表A会場
ヒバリやスズメのような鳥たちが, 身近な存在ではなくなっていると言われます. 鳥を大好きなあなたなら, 川沿いに広がっていた田んぼが数年のあいだに見渡す限りのヨシ原になり, オオヨシキリ天国に変わった場所をひとつやふたつ知っているのではないでしょうか.
元気に作業していた農家の人たちが, 年をとったり引っ越したりしたあとにできた放棄地を見て, 哀しい気もちになったのはきっとぼくだけではないはずです ( ._.)b
しかし, 耕作放棄地が、はたして鳥や他の生きものたちのとって暮らし難い場所なのか, それとも実は (こっそり?)すてきな住み処なのか. とくに東アジアのような田んぼを中心とした農地景観では, まだよく理解されていません.
このミニシンポジウムでは, 田んぼや畑の生きものの研究や保全活動の第一線で活躍されている若手と中堅の方たちを招待し, 鳥や他の生きものたちと耕作放棄地の「多面的」な関係についてお話ししていただきます.
導入 (考えたい問い): 藤田 剛 (東大・農)「耕作放棄=悪」ではない. では耕作放棄地とどうつきあえばいいのか
講演1: 北沢宗大 (国環研) 鳥にとって重要な耕作放棄地を見つけ出す: 鳥類群集を対象とした全国調査から
講演2: 西廣 淳 (国環研) 耕作放棄地の多面的機能の理解と活用
コメントとまとめ: 片山直樹 (農研機構) 世界の研究事例を通じて見る日本の耕作放棄
(文責: 藤田)
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