公開シンポジウム

『野生鳥類と高病原性鳥インフルエンザ:大規模感染に立ち向かう(仮)』

日時: 2024年9月16日(月・祝)9時45分~12時15分
場所: 中央大学後楽園キャンパス(東京都文京区春日1丁目13-27) 参加費:無料
コーディネーター: 森口紗千子(日本獣医生命科学大学),牛根奈々(山口大学)

 世界中で猛威を振るっている高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)は,野生鳥類や家きん,動物園等の飼養鳥に多大な被害を及ぼしています.日本では,2000年代から断続的にHPAIが発生していましたが,2020年より4年連続で発生が続いています.野生鳥類ではツル類やカラス類が大規模感染し,現地の関係者は対応に追われました.HPAIウイルスは,カモ類などの渡り鳥が運んでいると考えられており,野生鳥類に関わる人々は,HPAIに感染した鳥と接する機会も増えていることが予想されます.また,国内における野生鳥類のHPAI検査は,主に通報により回収された死亡鳥等の検体で実施されており,通報者には一般市民も含まれます.本シンポジウムでは,世界の感染状況や国際的な防疫対策の方針(迫田義博・北海道大学),家きんのHPAI感染と農場における防疫対策の現状(山口剛士・鳥取大学),野生鳥類の生態に基づいたHPAI対策の提案(日本獣医生命科学大学・森口紗千子),そしてカラス類のねぐら(外山雅大・根室市歴史と自然の資料館,古南幸弘・日本野鳥の会,EnVision環境保全事務所・工藤知美)や絶滅危惧種のツル類(原口優子・出水市ツル博物館クレインパークいずみ)の大量死の現場における対応と実践について話題提供します.いつ,どこでHPAIが発生してもおかしくない状況にある中で,今一度HPAIを知り,いざHPAIが疑われる鳥類がいたときにどうすればよいのか,感染を広げないために私たちにできることは何か考えてみませんか.皆様のご参加をお待ちしております.





会場

中央大学後楽園キャンパス 5534教室(9月15日)

 

後 援


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